悲劇。こんな事故だけは絶対に起こしてはいけない。
被害者の家族にどう謝罪したのか。自分の家族含め関係者全員の人生は滅茶苦茶でしょう。読むほどに暗澹たる気持ちになります。こんな事故だけは絶対に起こしてはいけない。と思わせてくれる事故です。
船近くで人が落水し姿が見えないことを知りながらプロペラをしかも2機とも回すなど信じられませんが、この船長はそもそもプロペラの危険性を理解していなかったのでしょう。慌てていたのかもしれませんがそんな言い訳は通用しません。何が起きてもおかしくないという心構えを常に持ち冷静に判断し行動しなければなりません。
20Ftクラスの小型ボートと違い複数エンジンの中型FB(フライブリッジ)クルーザーの運航は大型船に近い気遣いが必要です。この船長にはそれに足る知識・技能・経験・心構えすべてが足らなかったと言えます。
知人や家族大勢を連れて船遊びをする際は、経験を積んだ船長ほど、楽しい気持ちよりも重大な責任感によるプレッシャーを大きく感じるものです。