花火大会は船長は楽しめない
夏の最高の思い出、花火大会。しかも混んだ陸上ではなく船から見れたらなんと素晴らしい事か。船を所有したら誰でも考えることです。ところがこの船長はやらかしてしまいました。台無しです。文章から夜間航行はほぼ経験なし。航海灯の役割や知識は皆無。灯が点いていれば何でもいいくらいに思っていたことが窺えます。他にもいろいろありますが舐めすぎです。
私は数え切れないほど花火大会のために船を操縦しました。まともな船長であれば花火大会は楽しむどころではありません。楽しもうと思っていても状況からそんな気持ちは吹っ飛びます。夜間、慣れない港に入港し過密状態のなかアンカリング。自信がなければ漂泊。走錨、他船との距離に常に気を遣い大抵誰かは船酔いしゲストにまで気を遣う有様。花火の観覧どころではありません。そして花火が終わると一斉に港外に向けて走り出す多数の小型船舶。もう少し落ち着いてから動こうと思っていても自分だけ動かずにいたら逆に衝突の危険があるので一緒に流れに乗って出港せざるを得ません。港に着いた時の安堵感は経験したものならよくわかると思います。