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3段階に分けて覚えましょう
①そもそも追い越しとは
道のない海上では「追い越し」があいまいです。
法で明文化していますがイメージで覚えましょう。
22度30分→22.5度(90度の4分の1)
自船が追い越し船かどうかわからないとき「追い越し」と判断。
②航法
・「追い越し船」は追い越す(避航船)。
・「追い越される船」は針路・速力を保つ(保持船)。
※左右どちら側などの決まりはありません。
③船の種類が違う場合 問17参照
であっても追い越し船は「避航船」、追い越される船は「保持船」です。各種船間の優先順位は適用されません。
<ここから練習問題>
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問14 昼間、航行中のA動力船が、その真後ろに右図に示すような態勢で接近してくるB動力船を認めたとき、A船はどのような航法をとらなければならないか。次のうちから選べ。
(1) ゆっくりと小刻みに左転する。 (2) ゆっくりと小刻みに右転する。 (3) 速力を増し、Bから遠ざかる。 (4) 針路と速力を保って航行し、Bの動きを見張る。
答え (4)・・「真後ろに」なので追い越される船から後方を見た図です。 |
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問14 右図に示すように、広い水域において、A船に追い越されるときのB船の航法として正しいものは、次のうちどれか。
(1) Aが左に変針したときは、少し右転して停船する。 (2) 早めに大角度の左転をして、Aに進路を譲る。 (3) Aに注意しながら、針路と速力を保って航行する。 (4) 針路を保ったまま速力を落とし、Aが通り過ぎるのを待つ。
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問14の多くの問題は問17や問21①(灯火)の理解が必要です。ここから先は後から解いてもいいです。
問14 夜間、航行中のA船が、その船首方向に他の船舶の船尾灯のみを認め、そのまま航行すれば衝突するおそれがある場合、A船はどのような航法をとらなければならないか、次のうちから選べ。
(1) そのときの針路と速力を保ち、十分に注意して航行する。 (2) 他の船舶の舷灯が見える位置まで近づく。 (3) 他の船舶の進路を避けて航行する。 (4) 早めに汽笛信号を行って、他の船舶に注意を呼びかける。
答え (3)・・「追い越し」を「進路を避けて」と表現しています。 |
問14 海上衝突予防法で定める追越し船に該当しないものは、次のうちどれか。
(1) 他の船舶の正横より後方の位置からその船舶を追い越す船舶 (2) 夜間、他の船舶の舷灯が見えない位置からその船舶を追い越す船舶 (3) 夜間、他の船舶の船尾灯が見える位置からその船舶を追い越す船舶 (4) 自船が追越し船であるかどうかを確かめることができない船舶
答え (1)・・「正横」ではなく「正横後22度30分」。船の灯火( 問20①)が分らないと苦戦する問題です。 |
問14 右図に示すように、航行中のA船がB船を追い越そうする場合の航法として正しいものは、次のうちどれか。
(1) Bは針路、速力を保ち、十分に注意して航行しなければならない。 (2) AはBにできるだけ近づいて航行しなければならない。 (3) Bはできるだけ速力を落として航行しなければならない。 (4) Aは操業を一時やめて追越しを開始しなければならない。
答え (1)・・船の種類は追い越しの場合は無関係。(4)でも良いがそう決まっているわけではない。 |
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