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船では音や光を使い他船に自船の意思を伝える方法があります。はじめに汽笛信号(音)の種類を2つ覚えましょう。
<遭難信号>救助要請以外はしてはいけない
●左右に伸ばした両手を振る
●(国際信号旗の)N旗C旗の同時掲揚
その他
●無線で「メーデー」と言う
●赤色の手持ち炎火(信号紅炎)
●オレンジ色の煙り(昼間)
●なんでもいいから煙を上げる
●赤色星火のロケット(夜間)←打ち上げ花火
視界制限状態での信号
以下の信号を2分を超えない間隔で
●対水速力あり 長音1回 ー
●対水速力なし 長音2回 ーー
●帆船、漁ろう船、運転不自由船、操縦性能制限船
長音1回 短音2回 ー・・
●長さ12m未満の船舶
有効な音響信号(笛、ホーンなど)
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問22 海上衝突予防法に規定する短音及び長音の継続時間の組合せとして正しいものは、下表のうちどれか。 答え (1) |
<操船信号>
問22 短音1回の汽笛信号を行っている船舶は、次のうちどれか。 (1) 機関を後進にかけている船舶 (2) 他船の動作が理解できない船舶 (3) 針路を右に転じている船舶 (4) 針路を左に転じている船舶 答え (3) |
問22 短音2回の汽笛信号を行っている船舶は、次のうちどれか。 (1) 針路を右に転じている船舶 (2) 針路を左に転じている船舶 (3) 機関を後進にかけている船舶 (4) 他船の動作が理解できない船舶 答え (2) |
問22 短音3回の汽笛信号を行っている船舶は、次のうちどれか。 (1) 針路を右に転じている船舶 (2) 針路を左に転じている船舶 (3) 他船の動作が理解できない船舶 (4) 機関を後進にかけている船舶 答え (4) |
問22 航行中の動力船が、汽笛信号を行わなくてもよい場合は、次のうちどれか。 (1) 他船を避航するため、機関を後進にかけているとき (2) 進路上の漂流物を避けるため、針路を転じているとき (3) 他船を見ることができない、狭い水道のわん曲部に近づくとき (4) 狭い水道で、前を行く船に安全な追越しのための協力動作を依頼とするとき 答え (2)・・信号は他船に知らせる必要があるときに行うもの。 |
<警告信号>
問22 急速に短音5回以上の汽笛信号を行っている船舶は、次のうちどれか。 (1) 針路を右に転じている船舶 (2) 針路を左に転じている船舶 (3) 機関を後進にかけている船舶 (4) 他船の動作が理解できない船舶 答え (4) |
問22 航行中の保持船が避航船に対して急速に短音5回以上の汽笛信号を行った。この信号の意味は、次のうちどれか。 (1) 避航船が衝突を避けるための動作をとっているかどうかを疑っている。 (2) 避航船に、保持船自身が針路を変更することを知らせている。 (3) 避航船がとった避航動作を確認したことを知らせている。 (4) 避航船に針路と速力を保つよう指示をしている。 答え (1) |
問22 互いに他の船舶の視野の内にある2隻の船舶が近づく場合において、他の船舶のとっている動作を理解することができない場合は、どのような汽笛信号を行わなければならないか。 次のうちから正しいものを選べ。 (1) 急速に短音5回以上 (2) 長音3回 (3) 長音1回、短音2回 (4) 順次に長音1回、短音1回、長音1回及び短音1回 答え (1) |
<遭難信号>
問22 「左右に伸ばした腕を繰り返しゆっくり上下させる信号」が意味しているものは、次のうちどれか。 (1) 付近に遊泳者がいる。 (2) 遭難して救助を求めている。 (3) 救助作業が完了した。 (4) これから救助に向かう。 答え (2) |
問22 船舶が遭難して救助を求める場合の信号として誤っているものは、次のうちどれか。 (1) 無線電話による 「メーデー」 という語の信号 (2) 縦に上から国際信号旗に定めるU旗及びW旗を表示することによる信号 (3) 左右に伸ばした腕を繰り返しゆっくり上下させることによる信号 (4) オレンジ色の煙を発することによる信号 答え (2)・・N旗C旗です。 |
問22 海上で行った次の動作のうち、海上衝突予防法の規定に違反しないものはどれか。 (1) 仲間の船に合図を送る必要があったので、赤色の手持ち炎火を振りかざした。 (2) 航行できなくなったので、容器に入れた油を船上で燃やして救助を求めた。 (3) 遊覧船が近くを通ったので、左右に伸ばした腕をゆっくり上下させて挨拶をした。 (4) 釣りをするために錨泊したので、縦に上から国際信号旗のN旗とC旗を揚げた。 答え (2) |
<視界制限状態での信号>
長さ12m未満
問22 視界制限状態にある水域において、長さ12メートル未満の船舶が、2分を超えない間隔で行わなければならない音響信号は、次のうちどれか。 (1) 短音1回、 長音2回の汽笛信号 (2) 短音4回の汽笛信号 (3) 長音3回の汽笛信号 (4) 有効な音響による信号 答え (4) |
問22 音響信号を行う際に、汽笛及び号鐘にかえて、他の有効な音響によることが認められている船舶は、次のうちどれか。 (1) 速力7ノット未満の船舶 (2) 長さ12メートル未満の船舶 (3) 総トン数20トン未満の船舶 (4) 喫水5メートル未満の船舶 答え (2) |
<対水速力のあり、なし>
問22 視界制限状態にある水域において「2分を超えない間隔で長音1回の汽笛信号」を行っている船舶は、次のうちどれか。 (1) 漁ろうに従事している船舶 (2) 錨泊中の操縦性能制限船 (3) 対水速力を有する航行中の動力船 (4) 運転不自由船 答え (3)・・対水速力ない動力船=漂っている船舶。動きにくいので長音2回です。 |
<その他の船舶>
問22 視界制限状態にある水域を航行中の操縦性能制限船 (長さ12メートル以上) が、2分を超えない間隔で行わなければならない汽笛信号は、次のうちどれか。 ただし、ーは長音、-は短音とする。 答え (4) |
問22 視界制限状態にある水域を航行中の帆船 (長さ12メートル以上) が、2分を超えない間隔で行わなければならない汽笛信号は、次のうちどれか。ただし、ーは長音、-は短音とする。 答え (1) |
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