Ⅲ目次 ←問28 問30→
<船体の安定>上下の安定性
重心が高くなると復原力が少なくなり転覆の可能性が増してきます。但し船の場合、重心が低すぎるのも問題です。早く揺れ船酔いしやすい船になります。船の重心位置は用途や目的に合わせて設計する際の重要事項です。
<トリム>前後の安定性
船体の前後の傾斜=「トリム」
多くの船舶は若干の「船尾トリム」で設計します。舵やプロペラの効率が良く、風浪を堪えるにも都合が良いからです。ただし過大な船尾トリムは保針性・滑走性が悪くなります。
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<船体の安定>
問29 トップヘビーとボットムヘビーの船舶の状態を比較した下表のうち、適切なものはどれか。
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問29 トップヘビーとボットムヘビーの船舶の状態を比較した下表のうち、適切でないものはどれか。
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問29 小型船舶の復元力の大小について述べた次の文のうち、適切でないものはどれか。
(1) 風や波を横から受けたとき、船体があまり傾かない場合は、復原力は大きい。 (2) 転舵したとき、船体が通常より大きく傾く場合は、復原力は大きい。 (3) 船体の横揺れ周期が普段より長い場合は、復原力は小さい。 (4) 打ち込んだ海水が排水されず、デッキ上に残っている場合は、復原力は小さい。
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問29 航行中、普段よりも船体の横揺れ周期が長い場合、その原因として考えられるものは、次のうちどれか。
(1) 荷物を船首付近に多く積みすぎた。 (2) 荷物を船尾付近に多く積みすぎた。 (3) 荷物を高い場所に多く積みすぎた。 (4) 荷物を低い場所に多く積みすぎた。
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問29 航行中、普段よりも船体の横揺れ周期が短い場合、その原因として考えられるものは、次のうちどれか。
(1) 荷物を船首付近に多く積みすぎた。 (2) 荷物を船尾付近に多く積みすぎた。 (3) 荷物を高い場所に多く積みすぎた。 (4) 荷物を低い場所に多く積みすぎた。
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問29 船体の安定について述べた次の文のうち、「トップヘビー」の状態を示しているものはどれか。
(1) 船体の横揺れが、平常に比べてゆるやかである。 (2) 船体が傾いたときの戻りが、平常に比べて早い。 (3) 航行中、舵を取ったときの船体の傾きが、平常に比べて小さい。 (4) 船底部に、平常よりも多く荷物を積み、重心が下がっている。
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問29 船体の安定について述べた次の文のうち、「ボットムヘビー」の状態を示しているものはどれか。
(1) 船底部に、平常よりも多く荷物を積み込んでいる。 (2) 航行中、舵を取ったときの船体の傾きが、平常よりも大きい。 (3) 船体の横揺れが、平常よりもゆるやかである。 (4) 船体が傾いたときの戻りが、平常よりも遅い。
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<トリム>
問29 下図(1)~(4) は、船体を水面に浮かべた状態を示した略図である。図中の (A)と(B)との差がトリムを表しているものはどれか。
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問29 イーブンキールで浮いている小型船舶を船尾トリムにする場合は、荷物を船体のどこに積み込んだらよいか。 次のうちから選べ。
(1) 船首部分 (2) 船体中心線より右舷側 (3) 船尾部分 (4) 船体中心線より左舷側
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問29 船尾トリムで航行する場合の操縦特性について述べた次の文のうち、適切でないものはどれか。
(1) 適度な船尾トリムのときは、舵効きがよい。 (2) 適度な船尾トリムのときは、プロペラ効率がよいため速力が出る。 (3) 船尾トリムが大きすぎるときは、荒天時、船首が左右に振れて針路を保ちにくい。 (4) 船尾トリムが大きすぎるときは、船体の抵抗が少ないため速力が出すぎる。
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