上級Ⅰ目次 ←問57① 問58→
台風のメカニズムは割と簡単です。
<台風の進路>
<台風と一般的な低気圧の違い>
<台風の右半円左半円>
<台風通過中の風向きの変化>
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(ローカル情報)香川県は右半円になりますが南側の山脈が風を遮ります。また陸風なので海への影響は海風よりありません。台風が過ぎた後の海から吹く西風の方が心配です。さらに南から吹き込む湿った風は高知県側で大雨を降らし大方の水分を使ったあと香川にやってくるので雨量もそう多くありません。こういった理由から香川県は四国の中では台風災害が少ないのです。反面、雨量が少ない事で昔から渇水に悩まされてきたので隣県の高知県の早明浦ダムなどから水を分けてもらっています。台風がこのコースの場合は大抵、一発でダムが満タンになります。
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(ローカル情報)香川県は左半円なので雨風はそれほど強くはありませんが風が海周りに変化するので台風通過中は海から吹き続けます。特に中心から近いと左半円と言えども風は強いので海関係の方はこのコースの方が嫌です。船は南に開いた港に泊めるのが安全ですがそれが出来ない場合は風向きを考えた係留をしましょう。また雨量はそれほどでもないので早明浦ダムは満タンにはなりません。
<時期別の台風の傾向>
※11月~5月の台風は低い気温・海水温のため日本には届かない。
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<風向きの変化>
問57 日本国内の港に停泊しているA船の船長は、自船の南方にある台風の圏内に入ったことを知り、気象の変化に注意を払った結果、この台風の進路は、ほぼ北北東であると判断した。このとき、進路を予測するうえで勘案した要素として適切でないものは、次のうちどれか。 (1) 雨が断続的に降っている。 (2) 東の風が強くなってきた。 (3) 風向きがほとんど変わらない。 (4) 気圧が次第に下降している。 答え (1)・・雨の強弱のみで進路の予想は出来ない。 |
問57 台風の接近による風向の変化と自船の位置関係について述べた次の文のうち、適切でないものはどれか。 (1) 自船が台風の進路上に位置する場合、風向はほとんど変化しない。 (2) 自船が台風の進路の右側に位置する場合、風向は時計回りに変化する。 (3) 自船の東側を台風が通過する場合、風向は反時計回りに変化する。 (4) 台風の中心の位置は、風を背に受け右正横後20~30度の方向である。 答え (4)・・「右真横」✖→「左真横」○ バイス・パロットの法則 |
問57 台風の進路予測について述べた次の文のうち、適切でないものはどれか。 (1) 発生当初の低緯度では太平洋 (小笠原) 高気圧に沿って西寄りに進みながら北上する。 (2) 偏西風が強く吹く中緯度付近まで北上すると、上空の風に乗って東向きに進路を変える。 (3) 太平洋高気圧の東の縁にある気圧の谷付近で転向し、進路を大きく変える。 (4) 夏季は台風を押し流す上空の風が弱いため、不安定な進路を取ることが多く、予測が難しい。 答え (3)・・「気圧の谷」が✖ |
問57 台風の特徴について述べた次の文のうち、正しいものはどれか。 (1) 発生した直後は、西~北西に進み、途中から北~北東へと進路を変える場合があり、これを転向という。 (2) 右半円は、台風を移動させる風と中心に吹き込む風の方向が反対となって風が弱くなる傾向があるため、可航半円と呼ばれる。 (3) 左半円は、台風を移動させる風と中心に吹き込む風が合成されて風が強くなる傾向があるため、危険半円と呼ばれる。 (4) 中心部は台風の眼と呼ばれ、非常に強い上昇気流によって積乱雲が発生し、しゅう雨や雷を伴った強風が吹く。 答え (1) |
問57 台風の特徴について述べた次の文のうち、誤っているものはどれか。 (1) 左半円は、台風を移動させる風と中心に吹き込む風の方向が反対となって風が弱くなる傾向があるため、可航半円と呼ばれる。 (2) 右半円は、台風を移動させる風と中心に吹き込む風が合成されて風が強くなる傾向があるため、危険半円と呼ばれる。 (3) 中心部は台風の眼と呼ばれ、非常に強い上昇気流によって積乱雲が発生し、しゅう雨や雷を伴った強風が吹く。 (4) 発生した直後は、西~北西に進み、途中から北~北東へと進路を変える場合があり、これを転向という。 答え (3)・・台風の目の中は穏やかです。 |
問57 台風の特徴について述べた次の文のうち、適切でないものはどれか。 (1) 発生直後は、通常、西又は北西に進む。 (2) 進路上にある地点では、次第に気圧が下がる。 (3) 進行方向に向かって左の半円は、右の半円よりも風雨が強い。 (4) 台風の眼の中では、風が弱く、青空も見えることがある。 答え (3)・・逆です |
問57 台風の一般的な特徴について述べた次の文のうち、誤っているものはどれか。 (1) 台風の眼と呼ばれる中心部では、激しい暴風雨となる。 (2) 中心部では、激しい三角波が起きる。 (3) 中心部付近では、風向が一定しない。 (4) 台風から離れるほど風力が小さくなる。 答え (1) |