4月の試験も二級4人、特殊2人全員合格でした。おめでとうございます!今年は今のところパーフェクトです。
さて最近めっきり減りましたがこのようなエンジンを触ることがあります。米国製の船内外機エンジンです。アメ車好きな方は知っていると思いますがアメリカではシリンダヘッドまで組みあがった何種類かの汎用ベースエンジンが売られていてそれを元にメーカーが独自の補機類を付け船や車に載せるということをします。なので違うメーカーの車や船でもエンジンは一緒ということが良くあります。DOS/V規格でパソコンを組み立てるような感じなのです。アメリカ人は合理的です。しかしこの方法は高い汎用性が武器であるがゆえ一度世に広まってしまうと進化しにくいという弊害があります。DOS/V規格はいくら進化してもタブレット端末にはならないのと同じです。ボートの世界で標準的な米国エンジンはGM系かフォード系のビッグブロックとスモールブロック。いずれもV8です。V6やL4も多少あります。日本で出回っているのはほぼGM系。未だに鋳鉄製のOHV。50年前から同じ。もう日本製ではお目にかかれない形式です。さすがに米国でも車の世界ではなくなりつつありますが、売っているということは根強い需要があるのでしょう。ある意味よくできているのですが難点はどこまでも鉄で出来ていることです。基本的に車の部品をそのまま使っているので海水や湿気だらけのボートの場合ほったらかしにしておくとあっという間に錆びの塊になります。なのでマメに手入れし壊れる前に部品を交換してやる必要があります。怠るとエンジンが終わってしまいます。そういう作りです。年一のオイル交換で何年も持つ日本製の自動車や船外機とは別物です。でも単純な構造なので器用な人ならプロじゃなくても自分でオーバーホール出来ます。工具はインチ規格を揃える必要がありますが。