この仕事をしていると海水の破壊力にビビります。瀬戸内海が琵琶湖のように淡水だったらどんなに良いことだろうとアホなことを考えても仕方ないので塩害とは付き合っていくしかないのです。船外機やジェットのメーカーはバイクメーカーです。ゆえに共通部品も多くオイルフィルタもそうです。安くて助かるのですが海水に弱いので、汚れ云々ではなくフィルタは交換した方がいいです。これを見れ一目瞭然です。これはジェットのオイルフィルタです。1年しかたっていませんがこの有様。洗いが足りなかったということもあるでしょうがジェットのオイルフィルタはエンジンルームの底にあり尚のこと錆びやすい環境にあります。錆びで空いたピンホールくらいの穴でも、高い油圧で穴からオイルが吹きエンジンルームをオイルまみれにしながら帰って来れれば良いほうで、オイル切れの焼き付きを起こせば、それはエンジンの終わりを意味します。2,000円前後の安い部品。ケチらず毎年換えましょう。そしてエンジンは軽くでいいのでサッと水をかけて洗いましょう。最近流行りのソルトアウェイなんか使わなくても大丈夫。水で十分です。
いわゆる錆とは湿蝕の事ですが、海水が蒸発し塩だけが残るとその塩は空気中の水分をいつまでも吸収し続け湿った状態が続いた結果、酸化して錆びるのです。ちなみに「酸化」とはある物質が安定状態=自然本来の姿に戻ることなので何もしないと自然に還って行ってしまうんです。
さらにまた海水は電蝕という厄介な腐食を起こすのですがそれについてはまた別の機会にします。
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