秋雨前線や台風ラッシュの合間を縫って幸運にも好天気のなかボートの実技講習。今日の生徒さんは二人とも女性。今年はいつもより女性が多いです。
長年の経験からボートの操縦をする実技では男性と女性とでそれぞれ違う傾向があると思います。
乗物慣れしている方が多いのは男性で最初からガンガン操縦します。女性は揺れながら走る乗り物に慣れるのに10分ほど時間を要します。ただ慣れてしまえば女性は操縦のアクションを一旦考えた後に行うので安全確認等は忘れません。思考が第一、行動が第二。男性は人馬一体の感覚に早く到達するのですが考えは後回しで安全確認も操縦感覚の中で自己流になりがちで分かりにくいです。試験では試験官に分かってもらわないといけないのである程度『型にハマった安全確認』をしてもらいたいのです。
本能の違いがよくわかるのが現在地や方角。男性の方が把握出来ています。女性は今自分がどこにいるのか分かっていない方が多いです。私は初めてなんだから当然であり、それは先生(私)がすべきこと思っているのでしょう。ところが男性の場合これが出来ていないと恥ずかしく思うようです。
男性は操縦に欲が出ます。着岸の時顕著に見られます。上手にしたいのです。ボートフックを使いたがりません。車庫入れを一発でキメたい男の心理です。試験では上手い下手ではなく安全認識の有無を見られているのについつい欲を出して失敗します。この点、女性は欲がありません。現実的です。フックでも使えるものは利用し安全を確認して下船します。男性は桟橋まで距離があってもイケると思えば飛び降ります。試験ではNGです。
などなと他にもあるのですが、あまり書くと怒られそうなのでこのあたりでやめときます。どちらが優れているとかではなくボート操縦を通じた私が思う男女の違いです。もちろん全く逆の場合もあります。合格率は男性女性ともほとんど変わりありませんのでどなたも楽しい講習を受けて頂きたいと思います。といいながらうちでは本当は女性の方が合格率高いのですが(笑)。