まだまだ寒いですが免許講習も始まるので教習艇を掃除し今年も教習艇君ヨロシクねと船を下ろし講習していたらエンジンに違和感が。生徒さんも気づかないくらいのわずかな異変。冷却水温度計がイマイチ上がらない、、水温が低いとはいえ。オーバークールかな?診断機繋いでみるとやっぱり28℃前後で冷えすぎです。サーモカバーを開けて見るとサーモスタットが開きっぱなしでした。
サーモスタットはエンジンの温度調節をする部品で自動車にもありますが直接冷却の船外機などは海水に浸かっているので故障率は高くなります。オーバーヒートも良くありませんがオーバークールも良くないのです。恐らくですがサーモは壊れるときは開く方向になるようにしているのだと思います。閉じて壊れるオーバーヒートよりマシですからね。ただ初期の症状が分かりにくいのです。
どのエンジンも(冬は特に)始動直後はオーバークール状態なのでサーモが閉じて暖めている間にエンジンオイルは発生した水分を吸収しています。暖まると蒸発させていますが、蒸発しないままオイルが水分を吸収し続けると内部を傷めてしまいます。
このエンジンも900時間を超えてきて不具合が出始めてきました。ずっと調子が良かったので大きなメンテはしていなかったのですが、もっと早い段階で交換しておけばよかったです。医者の不養生と言いますが自分のはついつい後回しになるんですよね。