以下4/11日経新聞デジタル抜粋
「国土交通省は港湾や河川などで無許可で係留されたプレジャーボートの「放置艇」について、地域に支障が大きいものは10年で撤去を促すなどの目標を定めた。・・国交省の調べでは放置艇は全国で5万6000隻ほどある。・・バブル期にマリンレジャーが流行して人気が出た。所有者の高齢化で放置されたり所有者が分からなくなったりするケースがある。」

だそうです。5.6万隻。まだそんなにあるんですね。小型船舶の登録制度が始まったのは平成14年とそんなに昔ではありません。放置艇が急増しけしからん!自動車同様に所有権を国に登録せよ・・だったんだと思います。
 ノリと勢いで買って飽きたらほったらかし・・要らなくなったボートは厄介なもの。運びにくく保管しにくく処分しにくいです。当社も今年何艇か解体しました。マリーナは廃船が溜まってきます。処分をしないと廃船だらけになります。素材はFRP単体ではなく木材をサンドイッチしていたりして処分費は高いです。産業廃棄物コンテナの業者さんに「木とFRPを分けて出してくれたら安くなりますが」と言われましたが強力に密着していますから完全には無理です。抹消登録手数料(日本小型船舶検査機構に払う手数料)も必要で金属製の自動車と違い少しもお金になりません。
 社会問題化すると国はすぐ法律を変えて締めてきます。緩めることはしません。マイナー業界なので大きなニュースになることなくスルッと国会通過。今んところ自賠責や自動車税のようなものはありませんがこの先分かりません。今回の特定操縦免許の改正もそうですがそれについてはまた。愚痴ばかりになってしまいました。
 下の写真はまさにバブル期に沢山日本に輸入されたクルーザー。持ち主は飽きてお金も払わず長年うちでほったらかし。他人名義の船を解体するリスクを考えて、何とか所有権をうちに変え解撤抹消し、アメリカ生まれの彼女は日本で成仏しました。大変でした。愚痴りたくもなります。