水上オートバイの季節は終わりですが水上オートバイ用の桟橋を緊急リニューアル。10年前に作った桟橋が折れてしまったのです。マリングレードという言葉があるのですがやはり海は厳しい環境です。木で作ってもいいのですが当社の前身は「合田鉄工所」なので鉄です。意外と材料費も鉄のほうが安く済みます。少ない材料で強度が出るからです。後述する亜鉛メッキ工場に巨大な桟橋を運ぶ運送費は痛いところですが近所に大きいメッキ会社があって助かってます。加工のしやすさは木が勝ります。溶接や切断など鉄はハードです。腐食に関しては鉄は錆びるし木は腐るのでどっこいどっこい。なので亜鉛メッキは必要です。海で塗装は長く持ちません。係留する船に対しては木のほうが優しいです。鉄はタイヤやフェンダーなどで船を傷つけない配慮が必要です。ステンレスはいろんな面で最強です。もう一本のボート用桟橋はステンレス製なので錆び知らずですが材料費は破格です。などなど色々長所短所あります。youtubeなどで見るアメリカの桟橋は木製+アルミ金具が多い印象ですがあれはたぶん湖ですね。また当社のある海域は干満差が大きく6時間ごとに3~4m海面が上下します。その問題をクリアする必要があります。干満差のほとんどない日本海側や湖だったらもっと作りやすいと思います。

メッキから上がってきた桟橋をひっくり返します。天井クレーンさまさまです。

フロートをステンレスバンドで固定します。

常に岸壁に擦れる側にはタイヤをしっかり固定します。

完成

旧桟橋を撤去。10年間よく頑張ってくれました。

満潮時に降ろすわけです

旧桟橋

新桟橋