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<緯度経度>
苦痛であれば「1海里=緯度1分=1852m」だけ覚えましょう。
緯度経度の概念は地球上の場所を表現するのに適しています。地球を球体とみなし角度で表します。角度は60進法「何度°、何分”、何秒“”」。
<海里:マイル、NM、Sea Mile>
そして緯度1分を1海里と言います。
※1海里は1852mですがあまりメートルに換算して考えることはありません。ゴルフではヤードをいちいちメートルに換算しません。であれば最初からメートルを使えば済む話です。目印が何もない海洋で自位置を緯度経度で把握しながら地球を大きく移動する船、航空機は緯度経度とリンクした海里を利用する方が便利なのです。※米国のマイル(陸マイル)=1609m とは違います。
<速力の単位>1ノット=1.852km/h
速度の単位はkm/h、mph、knotの3種類しかありません(光速、音速もありますが)。多くの国ではkm/h(時速何キロ)。米国辺りでは(陸)マイル(mph)もありますが、船舶、航空機はノット(kn、kt、knot)を使うのが一般的です。理由は前述のとおり緯度経度とリンクしているからです。
<航海に関する計算>
距離は測定したい地点間真横の緯度目盛で測定します。
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問33 緯度1分は何海里か。次のうちから選べ。
(1) 0.5海里 (2) 1海里 (3) 10海里 (4) 60海里
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問33 9,260メートルはおおよそ何海里か。次のうちから選べ。
(1) 2.5海里 (2) 5海里 (3) 10海里 (4) 17 海里
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問33 20ノットとは、1時間に何キロメートル (km) 航走する速力をいうか。 次のうちから選べ。
(1) 約18km (2) 約33km (3) 約37km (4) 約45km
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問33 海図上で距離を測る方法について述べた次の文の( )の中に当てはまる最も適切なものは、下のうちどれか。
「2地点間の距離は、ディバイダーの2本の脚を広げて2つの地点に当て、次に( )にディバイダーを当てて値を読み取る。」
(1) 経度尺 (2) 緯度尺 (3) 縮尺 (4) コンパス図
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所要時間の計算
問33 21海里離れた2地点間を、平均速力12ノットで、往復するときの所要時間は、次のうちどれか。ただし、風や潮流の影響はないものとする。
(1) 2時間40分 (2) 3時間00分 (3) 3時間30分 (4) 3時間50分
答え (3)・・21×2÷12=3.5時間=3時間30分。3時間50分としないように。 |
問33 60海里離れた2地点間を、行きは平均速力20ノット、帰りは平均速力12ノットで航走した。往復航を通しての平均速力は次のうちどれか。 ただし、 全航程において風や海潮流の影響はないも のとする。
(1) 15ノット (2) 16ノット (3) 17ノット (4) 18ノット
答え (2)行:3時間 帰:5時間。120÷(3+5)=15kt。(20+12)÷2としないように。 |
問33 A地点から60海里離れたB地点まで平均速力15ノットで航走し、次いでB地点から36海里離れたC地点までを平均速力12ノットで航走した。A地点からC地点までの所要時間は、次のうちどれか。
(1) 6時間24分 (2) 7時間00分 (3) 8時間00分 (4) 8時間45分
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<緯度経度の見方>
緯度経度は何度 何分 何秒(〇〇° 〇〇′ 〇〇”)と表現しますが秒は細かすぎて記載できないので分の小数点1桁までしか読みません。
問33 仲間の船と合流するため、GPSプロッターで船位を知らせてもらったところ 「35°-14.0’N、 139°-48.5’E」 であった。その船の位置は、右の海図上(1)~(4)のうちどこか。
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問33 右図は、日本付近の海図の一部を示した略図である。図中(A)点の緯度経度は、次のうちどれか。
(1) 35°-12.0’N、139°-42.0’E (2) 35°-13.0’N、139°-43.0’E (3) 35°-12.0’N、139°-43.0’E (4) 35°-13.0’N、139°-42.0’E
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