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↓サーモスタット(以下サーモ)
小さく地味な部品ですが重要な部品です。
「サーモ」は設定温度によって開閉するバルブ。
バルブ「開」:新しい冷却水を取り込み冷やす
バルブ「閉」:新しい冷却水の吸入を止め暖める
これを繰り返し冷却水を適温に保ちエンジンの温度管理しています。
難解ですが以下がポイントです
・サーモは「間接冷却方式では冷却清水経路に、直接冷却方式では冷却海水経路に備わっている。」
解説すると間接冷却ではシリンダブロックの冷却は清水(クーラント)で行うのでサーモは清水経路、直後冷却では冷却水全てが海水なのでサーモは海水経路にある。
↓間接冷却の概要
要点1:サーモは主にシリンダブロックの冷却経路の制御をしており、排気系統は始動直後からガンガン冷却しエンジン全体の冷却水循環は止まってはいない。
要点2:清水は単なる真水ではなく、真水に防錆・凍結防止のため自動車用LLCを混ぜて使用する。これを一般的に「クーラント」と言う。緑色の液体になる。
エンジンは適温であることが大切で、熱すぎ(オーバーヒート)も、冷えすぎ(オーバークール)も良くありません。サーモが故障すると温度調節が出来なくなりオーバーヒートやオーバークール等の症状がでます。設定温度は直接冷却で70℃前後、間接冷却で約80℃前後。
上記の図を見ると冷却水を止めているだけのように見えるが排気系統の冷却は常に行っているので冷却水全体の循環は止まっていない。直接冷却では海水に浸かっているサーモの故障率は高くなります。
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